けふは、旧暦3月3日の雛祭りであった。
こちらの風習で、旧暦3月3日に、女の子は1年の健康を祈り、浜に下りる。
お弁当を持って、海の近くで働いている夫の、お昼休みをめがけて、海へ。
木陰に入り、お弁当を食べる。
海の水はまだ冷たかったけれど、きらきらお日様と、青い海、服のままじゃぶじゃぶ遊ぶ。
魚の群れが、足元を横切る。
日差しが強いのと、風が寒くなってきたというので、林で実を拾いながら、退散。
お隣さんから、生きているたこを頂く。
にゅらにゅら、色が変わる。
生きているとこうなのかぁと、驚き。
Y、本物のたこを目の前にするのは、初めて。
早速、解剖させていただいた。
いかより難しい。
足を切っていると、
「たこさん、いたいっていってるかな・・・」、
「だいじょうぶ?たこさん・・・」
と、Yが覗き込む。
「ゆでちゃったから、痛くないよ。こう、切って、たこさんを、食べるの。」
なんだかせつない瞬間である。
普段何気に口にしているものも、生きているものを、頂いているのだ。そんなことに気づけるのも、子育てによるものが大きい。
「Y、食べる?」
ときくと、
「うん!」
と、即答。
そうだね、こういう場合、「たべられなーい!!」というタイプではないと思ったよ。
早速ゆでて、わさび醤油でいただく。
うん。ありがとう、の、味。
夜は、雛人形をしまった。